ロスト・ジェネレーション

 最近ネット界隈を騒がしているロスジェネ世代の話について思いつくままに書いてみるテスト。オチはありません、と予め逃げ道を用意。


 就職氷河期まっただ中の僕ですが、現時点の状態だけを評価するのであれば、可もなく不可もなく、といったところです。
 今まで2度の転職を経験しました。1度目の転職は自分で望んだことですが、2度目の転職は親会社のリストラに巻き込まれたせいでした。どっちの時も、両親は転職には大反対でした。1度目の場合は僕が望んだことなので反論は甘んじて受け入れていたのですが、2度目の時に母親が「しがみつけば何とかなる」というような事を言ったときに、終身雇用が保障されていた時代の両親にとっては「転職=ダメ人間」という単なる偏見から来る意見であることを心底理解しました。ちなみにその会社は、買収されたりさらなるリストラが進んだりで、大阪事務所は畳んだそうです。結果論ですが、そのまま残っても未来はなかったわけです。
 3度目の会社で、年俸は2割程度上がりましたが、勤務時間は4割程度増えました。この辺りで心身共に体調を崩してしまい、仕事量が増えるがそれをこなせない自分に歯痒い思いと焦りを感じるようになり始めました。この頃に「鬱病」という概念を知って、3年近くの投薬とカウンセリングを繰り返し、完治とまではいきませんが、自分の中である程度の折り合いをつけることができるようになりました。


 とはいえ、30半ばになってマネージメント経験のないプログラマーなので、いつ捨てられてもおかしくないという不安はあります。今更ながら英会話スクールに通うようになったのは、英語が必要である状況に直面していると言うこともあるのですが、自分の商品価値を高めようという思い(というより恐怖感?)が強かったこともあります。


 この僕の今の結果も「自己責任」という言葉で片付けられるんだろうなと思います。便利な言葉っすよね。
 勿論、全て他人に責任があるなんて思ってませんが、僕一人に責任を押しつけられても困る部分もあるんですね。例えば2度目の転職。半年ほど(多重)派遣していた現場から呼び戻されて、社長と部長と一緒に会議室で「今後君にやってもらう仕事はないので辞めて欲しい」といったあの蛇のような目は一生忘れません。「親会社のメンテ業務だけではやっていけないから」といって派遣させたのはお前達なのに。


 誰かを責めてどうなるわけでもないんですけど、僕一人で責任を負わされても困るんですよね。

追記

 朝目覚めて思い起こしたんですけど、結局この程度(っていうと語弊があるでしょうけど)のズレって時代や個々の環境によって異なることで、別段僕たちの時代が珍しい訳じゃないんですね。当たり前のことですけど。
 ただ、そのヒト一人ではどうしようもない要因に対して「自己責任だ」と言われるのは困る、という点に関してはかわりません。

追記2

 そもそもこの文章を書くきっかけとなったテキストへのリンクを張っていなかったことに気付きました。今更ですが一応リンク。