鈍感力
- 作者: 渡辺淳一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/02/05
- メディア: 新書
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敏感になりすぎる事のデメリットと、鈍感であることのメリット。いわゆる「自己中」な人の方が健康的であるというのは、実体験として理解しています。なぜなら僕の父親がそうだから。
僕の父親は、いわゆる「自己中」のカテゴリになると思います。人の意見に耳を貸さず、自分の思ったとおりに生活し、注意しても聞かず、その分周り(僕や母親)を振り回しても、毛ほどの感謝の気持ちも表さない。はっきり言って、僕は父親のことはあまり好きではありません。
そんな父親が、先日健康診断を受けに行ったのですが、毎日水代わりに酒をかっくらっているような人だったので、肝臓の数値が悪いのかと思ったのですが、結果としては正常値でした。勿論、もう80歳に手が届くような人なので、完全に健康体というわけではないですけど、数値だけを見る限りではほとんどすべての項目が正常値の範囲だったんですね。
さっきも書いたとおり、僕は父親のことが好きではないので、父親のような鈍感な人間にはなりたくはないと思っています。しかし、正直なところ、彼の言動や性格をうらやましく思うことはあります。細かいことを考えずに、周りのことを考えずにおおらかに生きることができれば、(少なくとも本人は)幸せなんだろうな、と思うことはあります。もしかしたら彼にもそれなりの悩みがあるのかもしれませんが。