Mind Hacks(その1)
読了には少し時間がかかると思いますので、小出しにメモします。
- 作者: Tom Stafford,Matt Webb,夏目大
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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とはいってもやっぱりオライリー本なので、2章の「視覚」まで読みましたがちょっと苦労しました。(この本に限った話では無いのですが)翻訳書を読むときに言葉で説明できない特有の違和感を感じることがあるのですが、そのせいかもしれません。以前に読んだ本(進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス))からの予備知識が無かったら、さらに理解に苦しんだかも知れません。
ただ、内容そのものはとても興味深いものでした。冒頭の「『人間は脳の10%しか使用していない説』は迷信である」ということには目から鱗でした。考えれば当たり前の事で、もし10%しか使用していないんだったら、脳にダメージを受けたとしても生命維持にはは支障は無いはずなんですよね。でも実際はそうではないわけで、だからそれは迷信なんですよ、と。
今まで読んだ本で書かれていたことなんですけど、人間の脳って意外といい加減で、何でいい加減かというと、その方が都合が良いからなんですね。
例えば記憶モデル。よく人の顔を覚えられないという事で悩むことがあると思いますが、もし人の顔を完全なスナップショットとして記憶するようにしてしまうと、服装や髪型が変わっただけで別人として認識することになっちゃうんですよね。だから、人の顔を覚えるときにはあいまいな特徴だけを憶えて、その特徴が変わっていなければ同じ人(或いは似ている人)として認識しようとする構造の方が、結局は都合が良いというわけなんですね。パターン認識とかいうヤツでしたっけ。
どこから始まったのかわからない僕の脳ブームですが、もうしばらく続きそうです。